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前回のデイトナにハマった後は、少しツーリングを楽に走りたくなり、 RC30の印象も良かったのでその流れでVFR800 RC46の後期型を購入しました。 買って直後にお客様と九州阿蘇弾丸フェリーツーリングで使用しましたが… 乗ってすぐの印象は、正直最悪でした。 もちろん今はそうは思ってませんが、当時RC30があまりのも素晴らしく その流れを勝手に想像してたので、ハンドリング重たいし(実際の重さも800にしては重い) ブレーキは前後連動でなんかタッチが悪く反応も曖昧、 なによりエンジンがノーマルでは全然躍動感とか鼓動感とか薄くて楽しくない。 またギヤレシオもやたらショートでツアラーのわりにエンジンが せわしなくて微妙な感じでした。(なんかエンスト対策でショートになったみたいです) 正直すぐに捨てようかと思うくらいでした(笑) (そらRC30と比べられたらかわいそうやろ!とよく突っ込まれますが、その通りだと思います) しかし帰りには少しずついい所も見えてきて、気に入らないところをモディファイ したらいいバイクになりそうな予感がしたので早速開始。 どうしても扱いにくかった連動ブレーキを解除してFフォークごと換装、セッティング した上でブレーキは対向ピストンに。 インジェクションセッティングももう少しV4エンジンのいいところを伸ばす方向で。 その他スプロケット交換して少しロングにしてみました。(これはメーター表示より理論値では2kmくらい実速度が速くなるので要注意ですが、実際に測ってみるとメーターとピッタリで車検は当然通ります) そしてせっかくツアラーを所有したのでソロで思いっきり走ってみようと 秋に日帰り弾丸紅葉ツーリングに出かけました。 中央道の長野県諏訪まで高速で、そこから浅間山、戸隠から松本、木曽、高山、郡上八幡へと 下道でワインディングを走ったら今まで経験したことないくらい楽しいくて 幸せな気分になりました。 普通こんだけの距離走ったら重さやシビやさがキツくなったりしますが、スポーツと快適 さのバランスが絶妙で楽しくてしかたない。 普通疲れないバイクってワインディングがちょっと面白くないことが多いですが、 これは十分エキサイティングでかなり楽しめました。 またタンクの容量が22Lもあり航続距離も300㌔以上で(重さもほとんど気にならない) 残量を気にしながら走る不安がほとんどないのでいつまでも走ってられます。 それに今までの前傾がきついシビアバイクだと途中から段々楽しさより苦痛が上回り、帰りの高速なんかひたすら苦痛なことが多かったですが、VFRはとにかく疲れが少なくて帰りの高速も 素晴らしい景色を思い出しながら快適に走れます。 またVTEC搭載V4エンジンは低速ではドロドロ鼓動があり、中回転域では無類のスムース さを、高回転は直4のような炸裂感があり、1台で3っつのエンジンを味わえます。 V4エンジンはこんなに楽しいのか!とすっかり気に入りました。 そしてツーリングの度にお客様に乗ってもらってたら、あるお客様がめちゃくちゃ気に入り どうしてもこれを譲ってほしい!ってなりました… 困った… 中古車を探して仕上げますよ、と説得しましたがこれがいいと。 正直譲る気はなかったんですが、当時68歳のお客様だったので残りの人生を考えると 断り切れず譲ることにしました。(もちろんサッシュ通しです) 代わりにVFR80Fを購入してロングツーリングに使ってましたが、排気ガス規制のせいで どうしてもトルクが薄いのが気になり(とても運動性能がよくいいバイクですが) 数年後また購入してしまいました(笑) で、早速バラバラに(笑) 連動ブレーキABSは一式撤去(笑) せっかくなので、荷物満載のロングツーリングは800Fに任せてスーパースポーツに 近いツアラーのコンセプトで仕上げました。 前回もカスタムで段取りも想定できたし、コンセプトにブレはなく、 後ろの重さが気になってたので、SC59のCBR1000RRのテールを移植。 スイングアームはRC79から、オーリンズのRショックは絶版でオークションで なんとか入手。新品より高くつきましたが、ひとり乗り仕様で2回バネを変えてセッティング。 ハーネスは新品、フロントフォークはCB1300SPのオーリンズ、ブレンボキャリパー ゲイルホイール、パワーコマンダー、リチウムバッテリーなどなど思い切りしてみました。 塗装もインターセプターにして完成。 02年逆輸入モデルなので規制は排ガスだけで、音量規制は99dbまでOKと規制緩くて もちろん規制内であればなんでもマフラー選べます。 ちゃんと排気ガスも測定確認して、規制は余裕で通ります。 またタイヤも本来はツーリングスポーツが適正かと思いますが、この車体はハイグリップ スポーツを履きたくなるのは目に見えてるのでハナからBS S22で。 完成して乗ってみると、最高。 ワインディングからロングツーリングまで(荷物は積めませんが)何でも使えます。 前後オーリンズの半端ない安心感はもちろん、スイングアーム、締め付けトルクなど吟味した 結果ノーマルとは比較にならないほどのリヤタイヤのエッジグリップ感。 グイグイアクセル開けて向きを変えていけます。 まあ贅沢を言うと片持ち、大きなハブのせいでVTR-SP2のような両持スイングアームのような リヤステアが若干薄いのが気になる程度です。 お客様に乗ってもらうと、これは反則でしょう?と言われます(笑) 最終的にホイールの感じが800Fのが好みなので交換して完成しました。 800Fと交互に乗ってみるとそれぞれの良さがありどちらが優れてるとか ダメとかはなく、ツーリングのコンセプトによって使い分けしてます。 皆さん影響受けて一時VFRが増殖しました(笑) もう古いバイクになりましたが、ずっと所有しておきたいバイクです