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すっかりV4エンジンに魅せられた僕ですが、RC30を手放したのを後悔しつつ
もんもんとしてました。
またVTECエンジンになったV4エンジンはカムギヤトレーンではなくカムチェーンで
長距離を走行するのに静かで快適なんですが、少し刺激が足りないかなと。
 かと言って、RC30やRC45はもはや高すぎて買えない(笑)
なので、安価なVFR800、RC46の前期型、白バイのベースになった
カムギヤトレーンのツーリングモデルに狙いを定めました。
これはRC45のエンジンをストロークアップして800㏄にしたバイクなので、実は
レーサーの心臓を持つツアラーです。
これをベースにレーサータイプに変えれないか?と。

 幸い逆輸入の低走行車が見つかり即購入。
早速バラして、手持ちのVTR-SPのレーサーカウルを仮組してみると
お! なんとか付きそうだ!
 
ここから苦難の作業が始まりました。
元々ツアラーの車体をレーサータイプにする作業は本当に大変でした。
とりあえずデータも何もないので形にしていきます。
ステムはRC46後期の43Π、フォークはCBR600Fベースで当然連動ブレーキ解除。
シートレールはSP1のを付けれるようにげたをかまし、配線処理。
メーターも狭いカウルに入らないので小型のものに。
エンジンは最初は800Fのセンターラジエーターを付けてパワーコマンダーで
セッティング。
スイングアームも800F用にしたり色々しました。


とりあえずレーサーカウルが付くようにして、ヘッドライトが付くようになんとか形に。
先にカウルを塗装に出して、手持ちのSPのノーマルカウルを取り付け試乗してみることに。

乗ってみると、エンジンも細いエキパイのせいかトルクが細く、車体はハンドリング
が重くどうにもならないような代物でした(笑)
VFR800のステムはオフセット多めで軽快感でると思ったのに…

 さあイチからやり直し。Rショックの特注やステップなどと入れていきます。
前後の車高も色々変えながら探っていきます。
そうしてるうちに塗り上がってきたので、先に外装組付けです。


めっちゃかっこよくなったので期待に満ちた走行でしたが、
やっぱりダメ。車体の姿勢、エンジンのセッティングなど問題山積み。
結局エキパイはノーマルの太いのに戻し、取り回しの関係でノーマルの
サイドラジエーターに戻し、セッティング。
エンジンはV4らしいトルクになりいい感じに。
やっぱり800Fはガスを使えないのをエキパイ絞ったりメーカーは苦労して
るんやなあ、と。
ただ車体はやはりこのままではダメなので色々試行錯誤。
前を上げたり下げたり、後ろを上げたり下げたり…スプリング換えたり。


最終FフォークはCBR600RR流用で姿勢をセッティング。
なんとかなって、まあちゃんと走るようになりました。
現状では80%くらいの満足度。
これ以上はスイングアームピボット位置を下げたり、前後に短いアルミタンクを
作ってもっと前に乗れるようにとか、めちゃくちゃお金かかるし現実的じゃない
ので(それこそRC30とかRC45買えてしまう 笑)ここまで。


その後は細かい変更をしながらソロでマスで走り、お客様にも試乗してもらい意見をもらい
なんとか人前に(?)出せるようになりました。(笑)
難点はタンクが容量多くて前後に長いので姿勢がちょっとしんどいくらいで、
航続距離は長いしロングも大丈夫なバイクになりました。
 足掛け4年本当に大変で勉強になりましたが、やはりRC30や45
のような素晴らしいバイクには及ばず、若干の虚しさを感じる結果に
なったのは内緒です(笑)