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RC30を乗って以来すっかりV4エンジンにハマった私。
 800CCシリーズを乗り継ぎつつ密かに探してるバイクがありました。 
それはRC30のLPLを務めた本多さんが後に手掛けたVFR750F。
 RC36-Ⅱ型と言われる車両。

昔記事で見て欲しくて探してたんですが、国内販売が無かったのでなかなか見つからない。
 3年ほど前にやっとよい程度のを発見、購入しました。
正直、あまりデザインが好きなバイクではないんですが、あの本多さんが仕上げたバイク、
中身は間違いないだろうと。 
 
まずあまり乗ってない車両みたいでキャブレターの調子が悪かったので、オーバーホール。
 久しぶりに自身のバイクでのキャブレター。正直めちゃくちゃメンドクサイ(笑)
最近はインジェクションセッティング=パソコンなので。
 タイヤは最新のツーリングタイヤに。
これでとりあえず走ってみました。
 100馬力ピッタリ、それほど軽量でもない車両。
ハッキリいって十二分です。めちゃくちゃ楽しい!
 例によってエンジンの感じを確認後に不満点のみの改良を進めました。

 
 ステムベアリングの交換、フォークはVTR1000Fを流用オーバーホール、スプリングをレートの高いのに、ブレーキは対向ピストン、マスターはRCS、ホイールはまさかのVTR1000Fの余ってたゲイルホイールがそのまま使えました。
 とりあえず余ってってたフェンダーを仮止めして。
で、いつもの道でテスト。

 絶賛レベル。これは25年前のバイクのレベルでは無いです。
エンジンのは全域パワー、トルクバンド。 どの回転域から開けてもしっかりとトラクションが
かかり、向きを変えてくれる。
また敢えて口径を絞った純正キャブレターはレスポンスも素晴らしく、一切の不満もない。
170サイズのRタイヤも全く問題ありません。
 峠道から高速道路、街乗りまで、正にオールマイティ。
最高のバイクです。
 現代のレベルから見てもここまでバランスの取れた車両はなかなか無いと思います。
 

 最終的に好みのブラックパールに塗装、ヘッドライトはノーマルはさすがに暗くLEDに。
クラッチもRCS、電圧計、シフトシンジケーターも付けてとりあえず完成。
 パーツも出ないので出来るだけノーマルは温存しつつ機能的にちょっと足りない部分だけを
補完する感じで。
 配線も切った張ったは嫌なので、あえて素人さんみたいに割り込ますだけにしたりしました。

 25年近く前にヨーロッパ、北米で絶賛され販売台数をのばしたモデルですが、
当時の日本の、より馬力を、太いタイヤを、デカイキャブレターを的な風潮の中では
受け入れられなかったのは分かります。
 当時の自分も全く眼中になかったです。
今の乗ってみると、ああなるほど、そういうことか、と。
使えない馬力、開けれないエンジンなんて意味がない、本当に使えるというのは
こういう事なのか、と勉強になりました。
 正直100馬力でも全開なんてとてもじゃないができませんが、全閉からの開け始めの
キャブらしい自然な感じ、パーシャルからのパワー特性、サウンドの素晴らしさで本当に
これで十分、これ以上必要?と思ってしまいます。

 ちなみに、最近のバイクにお乗りの方含め、かなりの人に乗ってもらいましたが、
マジで皆さん大絶賛でした。見た目以外は…